はてなキーワード: クリシュナムルティとは
まず最初に確認しておきたいのは、瞑想というのは些細なことから誤解を生みやすいものゆえ、日常や世間でおおっぴらに扱われるべきではなくて、
個人でやりたい人が勝手にやるものだということだ。だから、コスメショップにおいてひっそり評価されるべき文化の単語である
「クリシュナムルティ」という単語が発せられたこと自体、非常に気まずいものだったことは言うまでもない。
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申し遅れたが俺は特別瞑想と深い関わりのない20代男性であり、ひょんなことから珍しくもコスメショップと関係を持ったのだが、
そこの30代独身美容販売員とオフビジネスで話している時に「クリシュナムルティ」という単語が出て椅子から転げそうなほど驚いた次第である。
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まず女性が瞑想に興味があること自体がなかなか無い。セレブ主婦、有閑マダムが暇にかまけてやったりする可能性はあることはある。
ヨガ教室なんかでね。まあ可能性は非常に低いけど。それからスピリチュアルに傾倒した女性が興味を示すことも無いとは言えない。
まあまず無いけど。他にスイーツな女性が雑誌の「キレイになる」特集記事見てやる可能性もゼロとは言えないがゼロに近い。
あとは宗教をやっていたら瞑想らしきものをさせられることはあるかもしれない。人口的にこれが一番多いのかも知れない。
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さらに30代という年齢層も絶妙と言わざるをえない。20代以下は論外として、まさか30代という若さでそういうややこしい世界に
もつれこむなんて。事情はよく分からないが、よっぽど災難続きの波瀾万丈の人生で計り知れない苦労をしたんだろうと思ったり
せざるをえない。しかもその人は30代前半っぽい。39歳とかの人生の後半戦に差し掛かった人間なら分からなくもないけど。
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瞑想というと30代独身美容販売員なんかがやるものじゃなくて、人生の折り返し地点を過ぎた男性が自分を見つめ直すために行われる
のが通例だろう。そうでもなければ、触れてはいけないもののように扱われるか、あるいは親しい相手の場合は「ええっなんでえ?」と
瞑想をやっている動機・目的を厳しく問い詰められることは必定である。
かくいう俺も20代なのでそういうふうに問い詰められたことは二度三度じゃなかったし、もう完全に宗教か何かの怪しいことをやっている
と思われている次第である。いや俺は瞑想はお試しでしかやってなくて単に知識として興味あるだけなんだけどと弁解しても無駄である。
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誤解しないで貰いたいのは俺も瞑想に多少興味はあるが、瞑想というのは流行になったりブームになったりしないものだから、
「瞑想という文化」らしい文化が無く、だから人々がどう瞑想と関わっているのかは普通分からないものである。宗教団体にでも入らない限りは。
俺もそうだった。分かっているつもりで分かっていないらしい。それを今回のことで激しく実感した。
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思うに、大々的には取りあげられないけど人々の間で根付いている文化というものもあるのかもしれない。
人口的には数千人に一人とか数万人に一人という物凄く少ないものかもしれないけど、目に見えない全国のネットワークのような
ものが存在しているのかもしれない。そういう人達は交流や情報源に相当苦労しているのかもしれない。