はてなキーワード: 社会科とは
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僕が感動した誰かのすてきな文章です、ご覧ください、って以下全文引用。ここ匿名ダイアリーで、匿名オレが気に入った、匿名筆者が削除した文を再掲載します。著作権的には全部はてなの掌の上のこと?「吾輩」筆者の方、自作待ってます。全身からラブ。
吾輩は である。名前はまだない。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。なんでも薄暗いじめじめした所でころんと転がっていたことだけは記憶している。吾輩はここで初めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは社長という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。この社長というのが我々を一通り見渡し、何事か喋ると、我々は何かひどく狭苦しい所へ押し込められた。
ふと気が付いて見ると人間は誰もいない。たくさんおった兄弟が一匹も見えぬ。その上今までの所とは違ってむやみに温かい。はてな何でも様子がおかしいと、のそのそ這い出して見ると非常に息苦しい。眼にはみえない何物かが自分の周りを取り巻いているようである。
ようやくの思いで水面上に顔を出したときには、かつて緑であった体が白と黄に変化している。吾輩は棚の上に坐ってどうしたらよかろうと考えてみた。別にこれという分別も出ない。しばらくじっとしておれば人間がまた迎えに来てくれるかと考え付いた。そうしてしばらく待ってはみたが誰も来ない。そのうち体はさらに白く変色し、背もずいぶんと伸びた。
どうにも不安になってきた。泣きたくとも声が出ない。仕方がない、何でもよいからここから出ていこう、日の当たる場所まで行こうと決心をしてそろりそろりと動きはじめたとき、俄かに足元が動き出し、吾輩はその場に転がった。狭い箱のなかに閉じ込められ、ついでさまざまな過程を経て再び気を取り戻したときには、吾輩は袋に詰められ店先に並んでいたのである。社会科教材『モヤシの出来るまで』
M先生のお葬式が終わり他の片付けに手が要るのかS子と相談したけどわからない。N先輩に聞くと君たちは学部生だからもう帰っていいと言われた。S子と帰ることにした。晩秋らしい小雨が降っていた。S子は僕に傘に入る?と聞いた。あまり考えもせず相合い傘で駅に向って歩いた。ママが傘持って行きなさいって言ったから持ってきたんだけど本当に雨になったわ。M先生って39歳だったんだって。中学生の娘さんがいるのよ。奥さんは高校の社会科の先生しているんだって。S子は何度も繰り返されてきた伝承のようにM先生のことを話し続けたが、突然立ち止まって、K君、U子さんと別れたの?と聞いた。
別れたよ。夏休み前。就職のことでもめちゃってさ。S子はそうなのと関心したように言ってから進学しないの、K君は進学するとばかり思っていたのに。彼女は僕を不思議そうに見てから、私も就職しようかな、それとも結婚しようかなと言った。
しばらく歩いて駅が見える坂道の所で僕は思い出したように誰と結婚と聞いてみた。S子はまた立ち止まって僕を見て。K君と結婚しようかなと思ってると言った。ちょっとばかり驚いた。冗談を言っているのだと思った。おなか空いたね。
駅前のお蕎麦屋さんに二人で入って二人ともたぬきうどんを頼んだ。お腹が温まると生きてる感じがする。食べ終えた後S子は細かいお金が無いから私に払わせてと言った。おごってもいいんだけど。
駅に着いて僕が吉祥寺まで二人分の切符を買って一枚彼女に渡すとプロポーズ受けてくれた?とS子は言った。プロポーズ。僕はなんのことかわからなくて黙っていると彼女は傘を落として僕に抱きついた。そして泣いた。20分くらい泣いた。僕は時々駅の時計を見ていた。先輩たちが来たらなんて言うだろうと思ったけどお葬式の帰りだしそんな気分も変じゃない。ぐるぐるとそんなことを考えながらS子が僕と結婚したいって言ったのは本気だったのかよくわからなかった。
S子が泣きやんでハンカチで目を拭いた。前髪に隠れているけど目の回りを赤くしたS子の顔は少し可愛そうな感じがした。目の腫れた感じが引くまで待ったほうがいいかもしれない。コーヒー飲んでいく?と聞いてみた。彼女は頷いた。
スパゲッティの匂いのする薄暗い駅前の喫茶店に入った。店員のおばさんが不審げにやってきたのでブレンド二つと告げた。S子はだまって俯いたままコーヒーを口にしなかった。鳩時計が六時を告げたのを僕は聞いていた。コーヒーも冷め切ったので行こうかとS子に声をかけるとS子は俯いたままU子さんとセックスした?と聞いた。しなかったよと僕は何も考えずに素直に答えた。催眠術にでもかかって本当のことしか言えないような雰囲気だった。S子はそうと言って僕を見た。
僕が傘を持って喫茶店を出るとまだ小雨が続いていた。S子はまた僕をぎゅっと抱きしめた。S子のお母さんが編んでくれたという黄色いカーディガンが濡れてしまうんじゃないかと僕は庇うように抱いた。また泣いてしまったら困るなと思った。
S子は小さく息を継ぎながらゆっくり私とセックスしようと言った。僕はどうしていいかわからなかった。そのまままうんと言いそうになった。それから私をお嫁さんにしてとS子は言った。僕は黙っていた。S子は僕の目の中探るように見て私処女じゃないのと言った。S子が誰と何時セックスしたのだろうと思ったとき遠く暗い空がゆっくりと渦巻いていくような感じがした。死というのは本当は怖いものじゃなくて、しっとりと人をセックスのように静かに包み込み巻き込んでいくものかもしれない。僕は少し濡れたS子の横顔の長髪に顔を埋めた。S子らしい石鹸のような臭いがした。
井の頭線の乗り換えのところで二人黙って立ち尽くし、それからなんとなく会社帰りの人や学生の雑踏に紛れて公園の方にあるラブホテルに向かった。雨は止んでいた。歩き出すとS子は少し微笑んでいるみたいだった。お金はあるのと手短に言ってきつく僕の手を握った。
ホテルの部屋に入った。ビジネスホテルみたいな感じの部屋に堅い大人たちの裸を毎日くるんでいたようなベッドが見えた。僕たちもあそこで裸で抱き合うのかと思った。それはそうなった。
初めてS子とキスした。唇の柔らかさに吸い込まれていくような感じがした。S子を好きになっていく自分がいたけどその自分が本当に僕なのだろうかわからなかった。
S子の額を覆う髪の毛を両手で上げると今まで僕の知らない大人っぽい女の顔になった。きれいだった。S子は私を裸にしてと恥ずかしそうに言った。濡れたカーデガンを脱がした。そしてブラウスを脱がせた。
ブラとパンティだけにしてから戸惑っているとS子が僕を脱がしにかかった。最後にS子はしゃがんでトランクスを降ろし勃起した僕のペニスの先を軽く吸うようにキスし亀頭の下を少し舐め上げた。S子がそんなことするなんてと驚くよりペニスの快感にもうだめだっていう感じになった。
裸の僕の前にS子は立った。おっぱいが小さいの、いや? そんなことはないよと答えた。そんなことないよ。本当。ブラを外そうと背に手を伸ばした時、前ホックになっているのに気が付いた。知恵の輪を外すようにブラを開くと掌で覆えるくらいの膨らみの白い乳房が現れた。乳首は小さなサクランボのようだった。左の乳首を軽く吸ってみた。U子の乳首ほど突起しない。U子とは上半身裸でペッティングしただけだったと思い出した。
僕はしゃがんでS子のパンティを少しずつ降ろした。こんな時S子はどんな顔してるんだろう思って見上げると優しく微笑んでいた。彼女の笑みに見取れていると、パンティはするっと落ちて、僕の目の前にS子の薄く柔らかに縮れた陰毛があった。その陰りの淵にS子の性器があるのだ。
二人とも立ったまましばらく抱き合ってそれからベッドに入った。S子は私の耳元でマイダーリンと言った。結婚は彼女の妄想のようなものかもしれない。僕がS子にのめり込んでしまえばその時僕は見棄てられてしまうんじゃないだろうか。怪我をした子犬のように不安で身体が縮むように思えて、その怖さから僕は彼女を強く抱きしめた。
おとなしく、無口で、自分から喋るのを見たことがない。
増田の仕事は、生徒会宛に寄せられる投書を、書き取って、貼り出す。
でも確実にこなしている。
投書にはいろんなものがある。便所の落書き同然のものもあれば、
勿論各生徒がてんでバラバラに思いのままを書き綴って投書するから
一貫性など無い。
増田の字は、上手くもないが、下手というわけでもない。
ひとことで言うと、無個性。
貼り出された文章は、確かに増田が書いたものだ。
でも実際は、増田はそれを書き取って貼っているだけで、
ほんとうは生徒のうちの誰かが書いたものだ。
誰だかは、わからない。でも、増田は、全部知っている。
貼り出されるときは匿名だけど、投書は記名式だからだ。
だから、これを書いて投書したのが僕だということも、増田だけは知っている。
増田は無口だから、何も言わないけど。
…というような妄想。
(勿論「僕」が「僕っ娘」という設定もあり。)