ランナーズハイというやつなのかただの酸欠状態なのかは分からないけれど、この間ランニング中にそういう感じの浮遊感を覚えた。
体全体で感じていたしんどさが頭にだけ残って、身体と分離するような。
頭で感じるしんどさに反して、脚は勝手に動き続ける。
今すぐにでも止まりたいという声が頭の中で絶え間なく鳴り響く。それを振り払い続ければどこまででも走れそうだった。
どうにかゴール地点まで耐えて、そこで頭の声に屈した。
ランニングが気持ち良いってのがまるで理解出来なかったけど、ああいう境地に入ればまた違うのかなと思ってたけど。
やっぱ苦しさしかない。あとは次あのポイントで休もう、っていう誘惑の声だけ。
苦行以外の何物でもない。