橋の真ん中あたりで人とすれ違ったとき、見覚えがある気がしてふと振り返った。
向こうの人も同じように振り返ってこちらを見た。
やはりどこかで見た気がする。
向こうの人はニコッと微笑んだ。
こちらも微笑んだ。
向こうの人は微笑んだまま、こちらへ近づいてきた。
一歩、二歩と。
私は思わず後ずさりした。
それを見て、向こうの人は駆け寄ってきた。
微笑んだままで。
私は走って逃げた。
すると、向こうの人は止まった。
こちらも止まった。
向こうの人は微笑んだまま、手を上げてこう言い放った。
こちらも手を上げて応えた。
私たちはそれぞれが進むべき方向へ歩き出した。
あの人は上流のほうへ向かうのだろう。
おそらくそうだろう。
いつかまた、こちらが川の上流へ向かい、あちらが下流へと向かうとき、
あの橋ですれ違うことになるだろう。
フランク・○○○ビッチ!
フランク・○○○ビッチ!
フランク・○○○ビッチ!
フランク・○○○ビッチ!
フランク・○○○ビッチ!