幼稚園で配られた「ラチとライオン」という絵本について、いい歳になった今でもよく覚えていることがある。
ライオンは弱虫な主人公の男の子のラチに、強くなれる体操を伝授する。
その体操の内容が絵本の中でかなり詳細に描かれていたので、当時幼稚園児だった私は、全く同じように体操をやってみた。何度か試したのを覚えている。
しかし、それだけでまさか強くなれるはずはなく、それからしばらくして喧嘩に負けて帰ってきて、もう絵本に描かれていることなんて信じられないと投げやりな気持ちになった。
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