2021-02-18

日記

肛門科へ向かう最中、私は寂れた釣具屋の傍に佇む自販機を見つけた。末梢の感覚が薄れ始めていた私にとって、それは暗闇の中の篝火にさえ思えた。悴んだ指が金の微糖のボタンに触れた刹那強風ワックスで固めた私の髪を吹き飛ばした。(つづかない)

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