2020-10-27

全てが、全てが、爆発して消えてしまえばいい。

目の前の通信が炸裂して、私への命令が煙と化す。

「その衝動は、間違っている」爆発を想像するや否や、その爆発力は灰色の厚い雲で包まれて、体内に押し戻される。

私のこの内部爆発が、私の内臓を傷つけていく。

そしてそれらの傷が外に出たがる。肌に現れて、認識されたがっている。

音速が私の肌を切り裂いたら。きっと、重い痣となって、鳥になれる。

冷たいナイフが私の喉を掻っ切ったら。きっと、愉悦酩酊をもたらし、夜想曲へ誘う。

最後はきっと傷を慈しんで、処女を抱く。

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