2019-07-12

旨さがわからない

両親の味の好みは正反対だった。

父がうまいという食べ物は母はきらい。

母が美味しいというものを父はまずいという。

両方いるときに、片方が、私に美味いか聞いてくるが、

片方の正解を言い当てると、当然もう片方には不正解

父はお前は母の見方なんだなといい、

母は、どうして父に似たのか。。。という。

次第に何がうまいものがわからなくなった。

寿司が好きだ。

魚の複雑で生臭い感じと、酢飯の酸味は他の食べ物では味わえない。

何度も食べたくなる。けど、美味しいかからない。

酒の旨さもわからない。

でも飲みたくなる。

成人した後は、徐々に人とご飯を食べることに意味があることがわかってきた。

でも美味いのかはわからない。

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