2018-06-26

ハイパー強い猫

 便座に座りながら憂鬱なことばかり考えていた。

 自分はどうしようもない人間だ、どん詰まりだとため息をついて。

 手を洗い終わり扉を開けようとしたとき、か細い鳴き声が聞こえた。猫が私を待っていた。

 すりすりと私の足に甘えてくる猫。にゃあにゃあという猫。

 たまらず抱き寄せると今度は頬をすり寄せてきた。

 私の脳内は猫かわいいで満たされてしまい、ほかは消し飛んだ。

 こういうのが愛なのだろうか。

 ありがとう猫。

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