私が「んー」と返答に渋っていると、彼は続けた。
「おれはいい連休だったよ。まずはとにかく寝た。それから公園に行った。立派な木の枝を拾って、自動販売機でコカ・コーラを買って帰ったんだ。夜は鈴カステラを食べながら世界卓球を見た。女子は銀メダルだったんだぜ」
私は、ふふ、と笑いながら少し恥ずかしくなった。私の連休は夜更かしして映画を観て、寝坊してまた夜更かしの繰り返しだった。いつもとさして変わらない生活ではないか。
なんとなく、彼の拾ったという木の枝が羨ましく思えた。
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