日曜。午後に昼寝して、さっき起きた。
日が暮れかかった部屋で、ねぼけた頭でしばらくぼうっと座っていた。
なんだか懐かしいような、ちょっと寂しいような気持ちになって。
そういえば小学生くらいのころは、家に帰ったらいつもこんな気持になっていたな。
両親は仕事で、姉ちゃんもまだ学校から帰って来てなくて。
夕暮れの部屋の中で、ひとり。
その空気は決して嫌じゃなくて、でも何なのかよくわからなくて。
不思議な気持ちだった。
ずいぶん大人になったいま、そんなことを思い出した。
あのころは気づかなかったけど、いま気づいたよ。
あれは幸せだったんだな。
わたし、幸せだったんだ。
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