催促して返ってきたことがある。風呂で読んだのかページがベコベコになっていたり、挟まっていたであろう菓子のくずの油じみにより変色していたり、雑に置かれていたせいで本全体が歪んでいたり、カバーが欠けてていたり。
そんな状態で返ってきた本は見るたびにイラっとするだけだった。本棚に戻したくもならない。本が好きだから口にはしたくないけど本音は捨てたい。ほんとつらい。無事な本も長い間家から出ていたら返ってきてもなんかよその子みたく思えてならなかった。
貸したことを忘れたほうが心の平穏につながる。お金とおんなじで、貸したのではなくあげたと思うのがいいよ。ほんとだよ。
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