■父はマンコとは言わなかった
俺の父はスケベなことが好きだった。
一緒にテレビを見ていてもエロいシーンがあったら
「あの女の子大きいおチチしてるなー」
と野暮ったく、からかうようにして子供の俺の前で口走っていた。
俺はそんな父を軽蔑していた。
父への敬意のなさの1つにそれもあったことは間違いなかった。
しかし父は俺の前でマンコという単語を口にすることはなかった。
それだけじゃない。
セックスのことはエッチなこととも言っていた。
結局父はスケベではなく、ただの恥ずかしがり屋だったのだ。
父は俺より偉大だったのだ。
スケベなのは俺だった。
許せ我が父よ。
許せ我が娘よ。
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