私はいまだに布団の中。
さっきぼんやり目を覚まして
そのまま瞳を瞑っていたら
祖母がよいしょ、よいしょなんて
言いながら階段を登ってきて
まだ寝てるのー?
もう、お昼だよー。
と、言いながら部屋に入ってきた。
あー、布団を剥がされて、
お尻を叩かれて、
ベッドから引きずり落とされる、
と、覚悟しながら
それでも目を瞑っていたら、
祖母は、まあ、寝てなさい。と
布団を数回優しく叩いて
寝なさい、寝なさーいと
歌いながら戻っていった。
どんな手段を使ってでも
私を叩き起こしてきたあの祖母が
私に、寝てなさい、という日が
来るなんて信じられない。
あーあ。
私、鬱病なんだなあー。
みんな優しくて、うれしくて、
とても悲しい。