2015-06-27

退廃が欲しい

退廃が欲しい。

深夜テレビを見ながら食べるカップ麺のような退廃が欲しい。


大学生のような退廃が欲しい。

夜ただ集まって飲んで 歯も磨かずに雑魚寝をしても手に入らなかった

退廃が欲しい。

彼氏を作り 実家に帰らず 始終抱き合っても手に入らなかった

退廃が欲しい。

着る物も関係なく、ただ男と女というだけの退廃が欲しい。


大人が嫌なのではない。

自分の全てを受け入れ諦めて、輝きながら仕事をする上司を心底尊敬する。

なのに、捨てきれない憧れ。

どれだけ汚れたと思っても 汚いことをしても

心はどんどん白くなっていく。

何もない白。

誰と付き合っても どれだけ目を伏せても手に入らない。

鏡の中。

退廃こそ夢。



今日実家に帰る。

タッパーがまだ熱を帯びている

実家に帰る。

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