C3の適当な世界Vkをとると,三十路増田のある個体はVk内で定義された結婚についてひたすら話している。なるほどそれも仕方ないだろう。しかし私は,C1やC2における結婚の方に興味を持っており,C3の三十路増田のいるVkにおける結婚には興味がないのである。なぜならC3があまりに悲惨な人工的世界にすぎて,私という量がそこに入らないのである。
私が繰り返し,結婚したい欲情があるならとっくに私の家の近くに引っ越してきて私の部屋に来て抱擁しているはずだ,というのは,C1の適当な世界Wkにおける結婚や,C2における結婚のことを言っているのであって,私はC1やC2における結婚欲望量は持っているが,Vkにおける結婚欲望量は塵ほども持っていない。