「こうやって寒い日にね、朝日をじっくり当ててやると、木も応えてくれるんですよ」
この道40年の白田権蔵さんがそう話す。
しかし、2畳ほどの大きさのベランダに並ぶ植木鉢の中は空っぽだ。
詐欺師に会社を奪われ、愛する妻と子が命を絶ってから権蔵さんは毎日金のなる木の幻を育てている。
それだけが生きがいなのだ。
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