VOCALOIDが批判を受ける文脈では必ず「VOCALOIDの音声はヒトの生の声には及ばない」と書かれるけれど、
俺は「VOCALOIDの音声がヒトの生の声には及ばない」ことは、むしろVOCALOIDのメリットのひとつだと思う。
というのも、ヒトの生の声を用いる楽曲は、生の声を美しく聞かせるミキシングが施されるために、リズム隊や楽器の魅力が損なわれることが多く、
一方でVOCALOIDの音声を用いる楽曲は、(みんな調声にはとてもこだわるとはいえ)どうせシンセの一種でしかないVOCALOIDをメインに聞かせても仕方無いから
リズム隊や楽器がかっこ良く聞こえるミキシングが施される傾向にある。
ヒトの生の声に及ばないことは、リズム隊や楽器の魅力を損なわないというメリットでもあるのだ。
というカラクリがあるために、
ボーカルを聞く事が好きな視聴者はヒトの生の声を用いる楽曲を好んで、
リズム隊や楽器を効く事が好きな視聴者はVOCALOIDを用いた楽曲を好む。
んじゃないかなぁって考えてた。