2013-06-05

最近、街にさるが増えた話。

100日だけ命を与えられた二匹のさるがいた。

一匹は山で、もう一匹は街で過ごすことにした。

 

山には食べ物がたくさんあった。

さるは朝、鳥のさえずりで目を覚まし、真っ赤な夕焼けに包まれる頃には寝床につき眠った。

100日目で死んだ。

 

街には食べ物ちょっとだけ。

さるは朝、空腹で目を覚まし、明日心配をして眠った。

10日目で食べ方を覚えた。

20日目で食べる喜びを知った。

30日目で食べる目的を探した。

40日目で絶望した。

50日目で食べ方を教えた。

60日目で死んだ。

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