2013-05-04

そよ風よ、さようなら

あそこで鈍く点滅を始めたビル灯が見えるかい

日が暮れてようやく夜の街も目を覚ましたようだね。

私はこの窓を閉めて、猥雑なあの場所へ行かなければいけないのだよ。

うなじを引っ張るでない、固めた髪がほどけるであろ。

心配するでない、またいつかここに戻ってくるさ。

から、今だけは私の背中を押しておくれ。

私と同じ背中を見つけたら、涼やかな流し目を送っておくれ。

あはは、目は醒めたみたいだね。

自分今日は楽しかったよ。さようなら

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