あそこで鈍く点滅を始めたビル灯が見えるかい?
日が暮れてようやく夜の街も目を覚ましたようだね。
私はこの窓を閉めて、猥雑なあの場所へ行かなければいけないのだよ。
うなじを引っ張るでない、固めた髪がほどけるであろ。
心配するでない、またいつかここに戻ってくるさ。
だから、今だけは私の背中を押しておくれ。
私と同じ背中を見つけたら、涼やかな流し目を送っておくれ。
あはは、目は醒めたみたいだね。
自分も今日は楽しかったよ。さようなら。
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