必要もないのにどんどんちぎって持ち去る老婦人を見た。
隣で私が見てても平気なようで、失望というか、ああいう下品な行動だけはすまいと思った。
ああいう女は恥ずかしいと考えていたけれど、家のじいさん(認知症あり)が
飲食店で楊枝をやたらもち去ろうとするときには、そういう失望はそういえばしてないと思った。
身内のじいさんには家にたくさんあるよって止めさせることが出来るから
失望までは感じないのか。
じいさんが認知症だっていうことが分かってるから「仕方ないな」と思えるのか。
老婦人は同性だから、点数が辛くなるのかもしれない。
(と思うと己の中の男女差別みたいなものに暗澹たる気持ちになる)
じいさんのときとは違って注意できない自分への負い目も蔑みの気持ちに混ざってるのかな。
姉に愚痴ったら、そういうものを盗んでかなきゃいけない程の
気の毒な人だと思っておきなよと言われたがもやもや。