日本で使われる文字表記で最も穏健なのが"ひらがなのみ"であり、逆に最も過激なのが"唐突な異種文字の組み合わせ"である。穏健とは温厚、おとなしい、常識的、角の立たないということであり、過激とは刺激的、どぎつい、ドキッとするということである。
字種の印象を比べるのは難しいので、それぞれの表記の筆名を使っている人とその作品で比べてみる。穏健な文字表記を筆名に選ぶ人は作品も穏健であり、過激な文字表記の筆名を付ける人の作品も過激な傾向にあるはずだ。
ひらがなのみの筆名ではイラストレーターのこうたろ氏が代表例である。綺麗で整った絵を描くのだが退屈と言えば退屈である。他の例:しんたろー(イラストレーター) 、らする(漫画家)
ひらがなは汎用性が高いのでひらがなのみの筆名を使いながらも穏健とは言えないあさりよしとお氏のような例外もいる。
"唐突な異種文字の組み合わせ"の筆名の代表例は氏賀Y太氏である。グロ、暴力描写で名の通った漫画家である。他の例:ジョン・K・ペー太(漫画家)
穏健と過激は両極端でありどっちが優れているという話ではないが、穏健傾向の作品のほうがより商業ベースに乗らない印象がある。
追記