いま20代後半の君は、そのちょうど1/3を「消費した」ことになる。
時間は戻らない。
1/3も、もう使ってしまったんだ。
そのことについてどう思うのか?
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生誕 ▼なう 還暦 死亡時刻の期待値 ほぼ100%の人間がここまでに死去
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こういう図で考えてみると感慨もひとしおではないのか?
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さて、死亡時刻の期待値までの三等分されたライフステージに適切な名前が欲しくないか?
第1ライフステージを「準備期」と名付ける。
育児を受けて成長・発達し、教育と社会経験により知識・技術・考え方を身につけ、自立した一人前の大人になるための準備期間だ。
この準備期の最初には学習と模倣が知的活動の主体だが、最後に近づくにつれて思考と決断が知的活動の主体となっていく。
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第2ライフステージを「発展期」と名付ける。
準備期で身につけた知識・技術・考え方を用いて、自己実現と社会貢献をしていく期間だ。
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人生の後片付け。やり残したことをやることで、心を安定させる。
また、趣味に打ち込むことで精神の深い部分での「安定」を図る。
そうすることによって、「現実」を納得でき「死」を納得できる境地に向かうことが望まれる。
いまの君には分からないかもしれないが、身近な人間の死を繰り返し目の当たりにすることで、
死をいやでも意識するのであり、死の納得が大きなテーマになるのである。
そして死の納得は生の納得ひいては現実の納得でもある。
老後の趣味というのはそういう側面が強い。
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参考 孔子のことば
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『子の曰く、吾れ
十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順がう。
七十にして心の欲する所に従って、
矩を踰えず。』
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わたしは十五歳で学問に志し、
三十になって独立した立場を持ち、
四十になってあれこれと迷わず、
六十になって人の言葉がすなおに聞かれ、
七十になると思うままにふるまって、
それで道をはずれないようになった。