2010-03-04

社会に出ればそれくらいの事はいくらでもある」という主張について

いじめ嫌がらせなどの人間関係の問題で悩む学生中学生からこの問題がはっきりする場合が多い様だ)に対して、タイトルの通りの言葉を投げかける社会人がたまにいるが、引っかかる部分があるので考えをまとめておこうと思う。

まず学生社会人との立場の違いをはっきりさせる。

社会人は、職場自分で選択できる自由がある。いやなら別の職場に身を移せば良い。当然賃金差が出てくるがそれは社会人本人の責任である。また、職場を変えなくても法的な手段によって解決する行動力があるから、職場を変えるという選択肢しかない訳でもない。

学生の場合、生活能力がなく学校を自由に変える余地はない。高校生以上であれば学校を辞めてしまえばいいが、辞めない場合は高等教育を受けていない弱者に解決に向けた法的な手段を取る事ができるであろうか?また教養がなく、教養を得るために生活している人間にとって辞める事は根本の解決にはならない。

社会に出ている社会人であれば」解決ができる。問題は「社会に出ていない学生嫌がらせを受けている」という点であり、「社会に出ればそれくらいの事はいくらでもある」即ち「忍耐力が足りないから耐えるべき」という主張は意味を成さない。

  • 「社会に出ればそれくらいの事はいくらでもある」 想像力のない人の言葉だと思う。 でも、じゃあ「世の中それくらいの事はいくらでもある」って言いなおされたら? 軽重をとわなけ...

    • みんなそうやってやってきているんだから、知恵を絞って努力をするべきだ。 そう返されたら、どう言えばいい? 「社会に出れば「逃げる」というオプションも選べる。 学校という...

    • でも、じゃあ「世の中それくらいの事はいくらでもある」って言いなおされたら? 犯罪に巻き込まれても誰にも助けを求められない。学生の受けるいじめや嫌がらせとはそういうもの...

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