2010-02-04

ttp://www.nomusan.com/~essay/index-jubilus.html

ここのところ小沢問題を注視しています。

私はこの問題を、単に疑獄事件というより、日本という國がこのままモラルの面から衰退していくのか、辛うじて踏み止まるか、その分水嶺と思うからです。

これは一般人不正とは違うのです。

権力による不正」です。

それを許容すれば、日本は、道義=背骨、から腐るでしょう。

私は深刻に見つめています。危機、と捉えています。

小沢さんへの疑惑総選挙前からありました。現在問題にされている不明朗な金の動きは、この人には常につきまとっていました。二十数年前、自民党田中派七奉行と言われた時代から、いつも煙は立っていたのです。

政党助成金の問題も、最近突然話題になった訳でありません。公共事業への介入は周知のことでした。深沢の土地は数年前から週刊誌でも取り上げられました。 その週刊誌(「週刊現代」)を名誉毀損で訴えた小沢さんは「敗訴」しました(確定)。普通に考えて報道疑惑を伝え、疑惑の対象者がその報道名誉毀損で 訴えた、しかし裁判所名誉毀損に当たらないとした、これはその疑惑に根拠のあることを、裁判所が認定したことではないでしょうか。

私は「国税」が、当然動くと思いました。しかし知る限り、動きはありませんでした。

2007年2月20日小沢の説明は、到底納得できるものでありません。

ある著名な女流作家はその説明を、私の記憶では、人をバカにしている、といいました。

私は直後、その20日の夜に、下のような発信をしています。

ttp://www.nomusan.com/~essay/jubilus2007/02/070220.html

ここで小沢さんは「確認書」を見せました。極めて胡散臭いものですが、報道陣はそれで納得してしまいました。

(いま、この日の小沢会見のビデオで確認してみますと、「公正証書のようなものは作ってあるのか」と質問した記者がいます。公正証書はなくとも、当然の常 識として「確定日付」の認証は、あるはずでした。しかしその後、その点を突っ込んだジャーナリストを知りません。私はこの会見以降、日本メディア絶望 したのです)。

この「確認書」は偽造であったと、最近報じられています。当然想定されたことです。小沢さんはいけしゃあしゃあと、それをかざして十分な説明をしたとしました。

そのような人物が総指揮を執る選挙で、しかも甘い言葉の羅列された「マニフェスト」を、疑わず、国民が圧倒的な支持を与えたことは、私には衝撃でした。私は日本国民の退化を感じました。

小沢問題がどのように進展していくのかは分かりませんが、私たちは今、小沢鳩山という、私たちの常識や良識とかけ離れた異常人を、権力のトップに置いています。鳩山総理のことは末尾で少し触れます。

小沢一郎氏の特異さは、公衆の面前で平然と嘘をつけることです。彼がウソをついていることは、ほとんどの人が、報道陣を含めて、そう思っているでしょう。 そして、そう思われていることを、彼は十分に分っているでしょう。人々の疑いの目に動じることなく耐えられる人です。

小沢さん幹事長を辞めないと言っています。これは、「今は辞めるに辞められない」ということがあると思います。おそらく今までやってきたように、民主党の代表・幹事長としても、同じ可能性のある立場に立てば、同じことをすると思います。

彼が自分の罪業を押さえ込むためには、絶対的な権力が必要です。

彼は圧倒的多数党の実力幹事長として国会立法)を押さえました。内閣人事に強い関与をすること、あるいはそれ以上に「陳情一元化」によって、行政を牛耳 りました。仕上げは「司法」の制圧でした。それが今の状況でしょう。悪人が絶対の権力を握る。恐ろしい状況が現実になろうとしています。

鳩山総理脱税も決して小さいスキャンダルではありません。小沢の巨悪に紛れているだけです。

鳩山首相の、先の「施政方針演説」は、実に気持ちの悪いものですが中でも、自身の巨額贈与受け脱税問題を棚に上げ、

資本主義社会を維持しつつ、行き過ぎた「道徳なき商業」、「労働なき富」を、どのように制御していくべきなのか。人間人間らしく幸福に生きていくために、どのような経済が、政治が、社会が、教育が望ましいのか。

と演説できる神経は、並のものでありません。羞恥心の欠落した人物です。

ttp://www.kantei.go.jp/jp/hatoyama/statement/201001/29siseihousin.html

私たちは今、二人の異常人のもとにいます。

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