2009-09-24

セカイカメラ in School(ツールを使う日常学校にあること)

 

 頓智ドットの「セカイカメラ」がとうとうリリースされました。

 公開直後は登録サーバなど負荷増大のため,しばらくは重たい使用感になるかも知れませんが,期待されていたARアプリだけに,今後の活用と展開が期待されます。きっと様々なエア・タグが登録されていくことでしょう。

 

 私の興味関心は,いろんなツールを学校現場で使ってみることなので,セカイカメラも同じように学校現場で利用したら,様々な点で面白いと思います。

 ・各学校の正門に「学校紹介」をエアタギングしてみる

 ・花壇や飼育小屋に,観察記録をエアタギングしてみる

 ・校内の各教室や備品などにエアタギングしてみる

 ・学校の周辺や社会見学先でエアタギングしてみる

 ・文化祭の企画として学校中にエアタギングされた学習クイズやヒントを解いていく

  etc..

 日常使うツールとして使うのも面白いですし,特別な日のために活用してみるのも面白いです。

 

 iPhoneセカイカメラのような「ICT機器」(教育のセカイでは,情報機器モバイル端末等をこう呼んでいます)を学校現場に持ち込むことに,どんなメリットがあるのか不審に思う向きも少なくないようです。

 携帯電話学校持ち込み禁止になりましたから,なお,そのような考えや意見は増え,強くなっているかも知れません。

 

 しかし,「ツールを使う日常学校にあること」は,メリットデメリットを丸ごと含めて,とても重要なことだと考えます。なぜなら,そのような「ツールを使う」ことに対する「指導や学びのチャンス」を学校内に確保できるからです。

 

 残念なことに,軽量小型のビデオカメラ機能付き音楽プレーヤーが盗撮の道具に使われるという事件が起きています。このような行為をするのは,ツールの機能的な側面ばかりに目を奪われて,利用による効果や影響に関する思慮が足りないせいではないでしょうか。誘惑を断ち切る精神的な強さも足りなかったのでしょう。

 ツールを使う日常学校にあることによって,たとえば,機能面に捕らわれて起こしてしまう小さな失敗から多くを学ぶ機会が得られると考えます。少なくとも学校教育の中なら,そのような学びの機会を用意しやすいのです。そのような経験の繰り返しによって,ツールに対する適切な態度も形成されるのではないでしょうか。社会人になってからでは,その学習機会をつくることがどれだけ難しいか,実感されている方も多いと思います。

 

 iPhoneセカイカメラといったツールは,学校現場に積極的に持ち込んで,そのポジティブな面とネガティブな面を両方とも触れていくことが大事ではないでしょうか。そこに夢を描いてもよいですし,過度な商業主義に対する距離を確保してもよいでしょうし,あるいは学習活動に積極的に導入してもよいでしょう。

 

 ツールを使う日常学校にあることによって,少しでも学校セカイがわくわくすることを望みます。

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