いまや捏造テレビ局と言えばTBSというくらいに、視聴率の低迷と併せて嘲
笑の的になっていますね。
asahi.com(朝日新聞社):「これが二重行政の現場」…実はTBS依頼でやっただけ - 社会:
http://www.asahi.com/national/update/0426/OSK200904250084.html
大阪府が管理する道路と、国が管理する道路では清掃の管轄が違うので、府の
清掃車は交差点でわざわざ清掃装置を停止して、そのために生じる余分な手作
業まで行っているという。
重複した設備などの事業資源と、子供じみた縄張り意識で予算を浪費する行政。
2点感想があります。
たしかに縦割り行政の弊害だし、それが端的に表れているわかりやすい例なの
で格好の的ですが、「自転車置き場の屋根理論」という言葉をどうも想起して
しまいます。
つまり、ダム建設と環境問題のような複雑で大きな問題よりも、自転車置き場
に屋根を作るべきか否かのような、小さくて分かりやすいことのほうが、予算
も影響力も大したことがないにも関わらず、ひとびとの関心が高く、議論が白
熱して決着に時間がかかる、というやつです。
もちろん清掃車の問題は、そのことだけを指摘しているわけではないでしょう。
しかし、これを端緒に行政区分を見直すことになったとしても、同じように小
さくて外から見える問題ばかりが注目され、しばらくするとうやむやになって
しまうこと請け合いです。
それでは、いままでと同じ繰り返しになるだけですね。
いやいや、それでもちょっとずつ前進してきているのだ、と思いますか?
ぼくには足が付け変わってきただけのように思えますけれど。
問題のビデオでは、清掃員がはっきりと
「国道と府道が違うから、そこの分だけブラシをあげなきゃいけないんです」
と言っています。
清掃員が話している内容を編集していたり、証言そのものをでっちあげている
のならば、やらせというより捏造報道です。
そうではなく、先の報道にあるとおりに、TBS取材の依頼で清掃員が虚偽の
証言をしているのなら、府側も内容に関与していることになりますよね。
もしそうなら、やらせ以前の問題なんじゃありませんか。
行政職員が、テレビの取材に協力して、普段はやっていないのに敢えて効率の
悪い仕事のやりかたをしてみせる。
そのことのほうがむしろ問題なんじゃないですか。
交差点だけ清掃を除外して、却って無駄が出るなどということはともかく、例
えば国道はいつも汚いが、府道は清掃が行き届いているということなら、その
重複が無駄だから資源を統合しようというのは、社会主義的な手法に他なりま
せん。
少し大げさですが、戦争前後の統制経済も、資源の効率利用のために行
われましたが、そこに競争原理は働かず、不正行為も横行しました。
社会保険庁がずさんな管理をするのも、競争相手がいないからこそまかり通っ
てきたことです。
役人にも競争させようというのは、必ずしも理にかなわないものではありませ
ん。
正しく評価が行われさえすればの話ですが。
ちょっと気になったのでつっこみ ・原則、行政職の人間は清掃員をやらない(やるとしたら技能労務職) ・殆どの自治体は委託に切り替えてる(大阪府も委託ですね) 増田って責...
横増田だけど、元増田さんの、 そうではなく、先の報道にあるとおりに、TBS取材の依頼で清掃員が虚偽の 証言をしているのなら、府側も内容に関与していることになりますよね...