2009-04-01

2007年6月13日の俺へ

2009年4月1日の俺から言わせてほしいことがある。4月1日が何の日かという余計なことにこだわる必要はない。長くなるが、君は活字好きだから大丈夫だな?

さて。君はいま仕事は上々。人間関係もまずまず良好。年収にも満足。女の子は可愛い。という楽しい会社ライフを謳歌しているはずだ。しかし、ちょうど今くらいの時間。君はベランダ煙草を吸いながら、7月から着任する上司Oさんとの初めての1対1のミーティングで受けたパワハラのことを思い出しているところだろう。そう、それはパワハラなんだ。まず、これを大声で君に伝えたい。

しかし、君は「Oさん機嫌悪かったんかなー」くらいで流そうしている。流してはいけない。異動はタイミング的に無理でも、今すぐに転職の準備を始めろ。

が、俺の知っている君は、転職の準備など始めなかった。一方で、Oさんからのパワハラは続く。必ず密室で起こる。外ではあたかも良い上司と部下だが、密室で彼の態度は豹変する。さすがに君も一ヶ月位して様子がおかしいのに気付く。それでも、まだ君は転職の準備をしない。

転職に足踏みした理由は分かっている。金だ。年収がいいからだ。君は金のために自分を売り渡す。自分を金に。こんなことやるなんて、中二病真っ盛りだった頃の君が聞いたら、激高するぞ。OK、大人は我慢することも必要だろう。しかし、どこまで自分を売り渡すかは自分で選択できるはずだ。

もう一つの理由はささやか自尊心だな。しかし、会社にしがみつかなければ自尊心が守れないなんて、やっぱり中二病真っ盛りだった頃の君が聞いたら、憤死するぞ。OK、君はもう中二病からは卒業した振りをしている。しかし、会社に所属することでしか自尊心を確保できないというのは、何病なんだ?

さてと。そうやってズルズルと会社に居残った君がどうなるかを教えてやる。まず君が大事にしていた仕事はOさんから担当を替えられ、君は思いもよらないような仕事に携わることになる。さらに人間関係。Oさんは巧妙に噂を流し、君の社内での立場はあっという間に底辺近くまで突き落とされる。もうそうなると、女の子がどうのとかどころではない。もともと別にモテていたわけでないところへ、ますますモテなくなる。もちろん密室でのパワハラはひどくなっていくよ。

そうして君は、あっという間に社内の居場所がなくなり、今からは予想もつかないことだろうが、心が病んでいく。あっという間だ。はじめはやる気が失せたり、眠れなくなる程度だが、次第に君が一生やらないだろうと高をくくっていたことをやるようになる。これが何かはその時のお楽しみだ。

それでも君は人に相談することをしない。しかし、「弱音吐くとかかっこわりー」などと言えるのは強い人間だけだ。弱い人間はさっさと弱みをさらして人からエネルギーをもらうのが生き残る道なんだ。繰り返すが、かっこつけていいのは強い人間だけだということは覚えておいてくれ。もちろん、かっこつけと心中する気なら別だが、君は心中もしなかった。

君は体中がバラバラになり、仕事が手につかないどころか、人とまともに話すことさえも出来なくなり、ついには休職を決意する。そのころはもう自分コントロールも効かなくなり、信頼できる数人の人間に今頃になって相談し、「何でもっと早く言ってくれなかったのか」と失望させる。最悪だ。

さあ、これが俺の知っている君の未来だ。君が変えられるのかどうかは、俺は知らない。

最後に2つだけ言っておく。君が今本当に信頼している人間たちは全員、最後まで君の事を裏切らない。だから君ももっと彼らを信頼してくれ。逆に怪しいと思っていた人間のほとんどは裏切るが、これは覚悟の上だよな?

そして、君は秋口から仕事がなくなったせいで出来た時間で、ある勉強をすることになる。そしてその勉強で得た成果、そして君自身が今までささやか努力で積み上げてきたものは、体がバラバラになっていく中でも決して失われない。そして、それだけが君の救いとなる。努力自分を裏切らないってやつ?とか揶揄するところではない。最終的にはそれが、休職後の君を驚くほど助けることになる。

大事なのは、人を信用すること。そして、自分が信用できる自分自身でいようとすること、みたいだよ。お前は説教は嫌いだろうから、聞き流してくれて構わないけどな。

バラバラになって休職した後どうなったかを知りたければ、どんなに理不尽なことがあっても世界自分を信じて、決して自分を見捨てないでくれ。どんなに不幸に思えても、致命的なことは一つも起こらない。致命的に見えるとしたら、視野を広げてみろ。

じっと生き続けていれば、今君がいるのとはまったく違う世界で、ほとんどすべてのことに満たされている君を発見できるんだぞ。

ちょっと長くなりすぎたな。ま、がんばれよ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん