あらゆる実際の出来事とはいっさい関係がないことを最初にお断りしておく。
唐突な話ですまないと思うが、今、私が会社で使っているマシンのあるブラウザには、前任者の恋人のミクシィアカウントのユーザー名とパスワードが登録されている。
忙しいときには仕事を家に持って帰っていたというが、同棲中の恋人とはブラウザを分けて使っていたようだ。
こんなテクニック使うケースが想像できない。と思っていた「アスタリスクで隠されたパスワードを確認する方法」
http://kenz0.s201.xrea.com/weblog/2007/11/post_92.html
でパスワードも吸い出せてしまう。
そもそもログインアカウントであるメールアドレスは平文であるわけだし、
これで私は自分の自宅であっても、彼女に成り済ましてログインすることが可能になった。
あらゆる意味で全然接点の無い人間のプライバシーが覗き放題なのである。
ちなみに前任者とその恋人は今は分かれているそうである。
このエントリを読んだあなたが信じるかどうかは別として、実際は私は別に覗き趣味があるわけではないので、
それが可能だということだけを確認したあとは、鋼の自制心で読まないようにしている。
神かけて最初の一回、アクセスしてしまった時にうっかりした以外は読んではいないが(そもそもこのエントリは創作なのだが)
この為にサブアカウントを作って、そこで彼女をお気に入りに登録して最終アクセス時間を時々チェックしてみた。
日記は書いていないタイプだが、メッセージのやり取りの為か二三日に一度はアクセスしているようだ。
しかし、その送ったメッセージも私が読もうと思ったら、読み放題なのである(読んでないけど)。
私は赤字メッセージをクリックしないようにだけ気をつければ、過去にやり取りしたメールは
貰ったものも送ったものもアクセス可能なのだ(読んでないけど)。
ちなみに私は読んでないのだが、この前任者がユーザー名とパスワードを控えていて、
分かれたあとに読んでいる可能性だってないわけじゃない。
Google が独自ブラウザを発表したさいに、いろんな友人が「今使ってるブラウザからの移行が〜」
なんてテーマで日記を書いていたのには驚いた。私は、webサイトのログインパスワードを
使うマシンに登録させる人が自分の身近にこんなにいるとは思ってなかったのだ。
機能自体があることは知っているが、自分では利用したことはない。
もしかせずとも、自分専用のマシンで、マシン自体にスリープパスワードを掛けているのだろうか。
例えば、セキュリティが物理的に担保されているオフィスでの共用マシンだとか、
同僚にみられて困る仕事をしてはイケナイケースなどで、ログインパスワードを設定しない
マシン設定を経験したことがある。そもそも、そういうマシンをおいてる会社なんかでは、mixi や Yahoo! Gmail などのサービスを
利用できない場合もあるかもしれないが、それは措く。
正直にいうと、私は、彼女やその元カレの前任者が少しうらやましい。
私には、自分の過去にやり取りしたメールの全てや、非公開で綴った日記の全てを見せても平気な相手がいないのだ。
それだけの信頼を一人の人間に寄せたことがないということではないか。
とくにオチはないが、使うマシンを変えるときは、そのタイミングでよく利用するWEBサービスのパスワードは
変更するのが無難なのではないかと思う。