企業にいるとさ、安全保障輸出管理制度っていうのがあるんだ。ググると一般的な解説はこのへんにあるかな。
http://www.jetro.go.jp/jpn/regulations/export_10/04A-000922
http://www.cistec.or.jp/index.html
ザックりいって、リスト規制とキャッチオール規制てのがある。前者は、まぁ、いかにも危ないですね、という技術が多いし、
ソフト屋が関係する領域はそれなりに限定されているし、その領域でもある程度以上のものだけだから、まぁ、しょーがないかと思ったりもする。
ウザいのは、キャッチオール規制。これは、ほとんどのものがひっかかる。というか、相手と用途がヤバくないかどうかが問題。ブラックリスト的な管理ではある。
ただ、公知技術も対象で、その容易性に下限はない。技術ってさらっと書いたけど、この輸出管理は「物」だけじゃなくて「技術」も対象。
税関を通る有体物だけじゃなくて、Webとかメールの通信で送られる「技術」も対象。
プログラムである必要はなくて、自然言語で語られていても対象だし、会話も対象。
線は国境で引かれているわけじゃなくて、日本国内でも、「非居住者」相手となると輸出。
外国人だけじゃないぞ。日本人でも海外が長い人間は該当。国際学会なんか国内開催でももちろん該当。
まぁ、どこにも属していない個人なら、ぶっちゃけヤバいもん践まなきゃ無問題かもしれない。
けどさー、企業だと、「コンプライアンス・プログラム」を組んで、経産省に届出しる、って話になっていて、実際やってるわけだ。
該当するかどうかの「該非判定」をあらゆる取引について専門部署がやって、全部記録を残しておく、みたいな世界になるんだ。
専門部署ならブラックリストでチェックでも、現場は「国内自明」以外のもの以外は全部専門部署のチェックを通す、ホワイトリストチェックな感じになる。
で、仕事なら、まぁ、そらしょうがないからやるかって感じだし、仕事ネタを表に出すってのは会社のプロトコルに乗っかってやるからそれはいいんだけどさ、
公知技術をへろっと業務外で喋るとか、軽くはてダに書くとかさ、あるいは増田するとかさ、どうなんだろね?
「コンプライアンス・プログラム」だからさ、業務外だからって会社が知らんぷりする保証ないよなー。
ていうか、強化されている気がするし。
もう、いつ刺されるかわからないからさ、「技術だぞ」って感じのネタは見えるところでは表に出さないほうがいいかな、って気分だ。
HTTP がどう、とか、Ajaxがこんなとか、mixiのCSSがどうのって、そういうレベルを語ることにもはやビクビクする感じ。
外資系のヘッドハンター(いかにも日本に住んでないやつ)のコンタクトとか、全力でスルー。
こういう閉塞感感じてるのって俺だけなのかな?
ていうか、ネット企業の技術を明るくブログで語ってるみなさんはどうしてるのかな?ていうか、id:jkondoって居住者なのか非居住者なのか?
j近藤は居住者ですがシナモンは非居住者です。
別に気にしなくていいと思うけどね。この手の「抜け道があったら困る」規則は、当たり判定大きめにしておくものだし。軍事転用を考えている相手と直接話す、あるいは間接的につなが...
うちの会社ではそういう輸出規制の研修やってるけど、個人でどうこうとかいうのは聞いたことない。 せいぜい物買う時と契約を結ぶときに注意しろというだけ。 ブログ書くときのガイ...