2007-09-25

著作物概念を少し考え直してみる必要があるのではないか

http://anond.hatelabo.jp/20070924231846

著作物流通、対価の支払いなどにいろいろと問題が起きている。PC関連機器の発達が著作物流通過程に生じるコストを大幅に現象させたからである。著作物をなにか形のある商品として流通させることが困難になった今、著作物概念の見直しが迫られているのではないか。

この文章では、著作物とは「誰が」、「何を」(、「誰に」)伝えたかが重要であると主張してみる。例えば、ゴッホが描いた「モナリザの微笑み」には価値があっても、私が描いた「モナリザの微笑み」には価値が認められないだろう。ビートルズが歌うイエスタデイは、私がカラオケで歌うイエスタデイとは違う。

録音物はあくまでも録音物。MP3プレーヤーがどんなにがんばろうと、歌い手も聞き手もそこには存在しない。録音物を聞く限り、自分はそれを横から聞いている第三者でしかない。

言い替えれば、現行のインターネット上における著作物流通は中身だけが先行し、その中身を伝える人が見えない。これは表現の世界においてものすごく損をしているのではないか。J-POPの歌詞がどれだけ愛を叫んでいても、それをCDプレーヤーで聞いている限り、その伝えたい内容はあくまでも他人ごとでしかない。つき合っている彼女が私に「愛している」と言えば感動するが、スペースシャワーTV(歌や音楽の専門チャンネル)などで「愛してるぅ」といったフレーズを百万回聞いても感動しない。

つまり、メディア流通はあくまでデモであり、そのアーティストが自分という個に向けて発信(すなわち、聞き手が共感)したときに初めて大きな価値が発生すると考える。そのアーティストが使った表現を他人が単にパクるだけでは単なる劣化コピーでしかなく、アイディアを拝借するにしても、それが作品として認められるにはより高度な洗練が要求される。


本文章の問題点

  • 恋スルVOC@LOIDが大好きです。 この曲がニコ動発のメジャー曲になるかもしれないので、wktkしてます。 けれど、その動きが事実以上に持ち上げられている気がします。 世の中のアートなコ...

    • 俺の場合はだけど、ニコニコ発のメジャー曲になるかもっていう事自体には然程大きな変化は感じない。 俺もそれなりにwktkはしてるけど。 これに関連して今一番期待をしてるのは...

      • 「恋するVOC@LOID」は基本的にいくつかの条件さえ満たせば二次使用OKということでOster Projectが公開している。もしこれをJASRACに管理させようとする圧力があるとすれば、最近メールを送っ...

        • ニコニコでチラッとしか見た事ないからOster Projectってはじめて知った、サンクス。 インディーズで二次使用OKってのはCCライセンスやら色々な例で現在も十分に例があるけど、重要なのは...

          • アカウントってのはつまり会員制ビジネスだからネットに関して特別ではないかもしれない、だけど利用者が自宅で直接サービスを受けられる点を考えると他より秀でてるとも考えられる...

          • パソコンゲームの場合、ネットワーク化することによって、コンテンツよりもアカウントに価値を持たせるパターンが増えて来たように思える。 音楽、動画コンテンツも次々とネットワ...

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