物を教わると大抵「それは二度手間なんだよ」とか「段取りが悪い」「無駄が多い」と指導者に言われるので心が凹む
おれは真面目に前向きにやっている、デタラメやってやろうってんじゃない、おれの「自分なり」を加えたり試したりしているだけ
だがその道のプロから見りゃその「おれなり」ってのがとても価値が低いことらしい
何回も言われるうちにさすがに学習して、自分を試すことも減ってきた
かわりに、おれは要領がわるくて鈍くさくて損な生き方をしている人間なんだ、という自覚が芽生えてきた
24時間365日延々とそのことでウジウジしていたわけじゃないけど
どうやっても処理することができない厄介なバグを抱えている気分だった
そんなときに寺田寅彦の「科学者とあたま」を読んだら少し救われた気がした
そんな視点があるんだなと思った
気持ちが楽になった