2016-05-23

アマゾンから

荷物が届いたので開けてみたらゴリラだった。アマゾンってそっちのアマゾンかよ!と一人で突っ込んだが、よく考えるとアマゾンゴリラはいないので、困惑しながらワンルームの部屋でゴリラと向かいあっていると、母親から電話があり、通販で買ったが使わなくなったので送ったと言われた。俺に送っても何にも使い道は無いだろうと思ったが、炊事洗濯は真面目にやってくれるし、料理も上手い(毎回デザートにバナナが付いてくる)。そして何より、NHKの集金を秒速で撃退してくれるのが頼もしかった。そのうち俺もゴリラのために毎日バナナを買って帰るのが習慣になり、2人の間の距離も急速に縮んでいった。日が経つにつれ、ゴリラ無しの生活は考えられないと思い始めるようになった。そういうわけで、俺とゴリラの奇妙な同居生活が始まったのだった。

  • 銀魂さの作者の自画像のイメージ 結局自分の世話してくれるママー!の代わりをしてくれるんだったら、誰でもいいんだなって それがかわいい女の子であるに越したことはないというだ...

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