大寒波で寒いので朝一番で露天風呂に行った。
誰もいない露天風呂に肩まで浸かり足を思いっきり伸ばして、冬の青空を見上げる。
風呂から上がる白い湯気が冷たい風に乗り横に流されていく、水の影が体の上でゆらゆら揺れている。
岩に腕をのせて風を楽しむ、熱い湯に火照った体に冷たい風が最高に心地良い。
朝から温泉に浸かっている背徳的な気分と冬の朝の澄んだ爽やかな空気。
ほくほくと暖まり心地よい気だるさに包まれながら牛乳を飲み畳にごろりと横たわり漫画を読む。
体のこりもどこかへ飛んでいき体全体がぐんにゃりと蕩けた気分だ。
これ以上の快楽はないのではと思えてくる幸福感だった。
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