2010-01-06

阿久根市長が市民に支持される理由が分かる気がする成人式式辞

障害者差別発言で、マスコミから猛バッシングを受け、最近になってやっと支持者離れが起こりつつある阿久根市長だけど、まだまだリコールされる気配はない。

昨年のワイドショーなんかで阿久根市民に市長についてインタビューしてたけど、市民は取材陣の誘導に乗らず「ちゃんと仕事さえしてくれればいい」とマスコミが問題にしてることには触れない市長擁護の答えをしていた。市長の支持はまだあり、他県民阿久根市に口出ししていることを嫌がってるような感じ。

報道はてなを見てると、なんでこんな人がこれだけ支持されてるのか分からないけど、阿久根市成人式市長式辞を読んで、阿久根市長が市民に支持される理由が分かる気がした。

疲弊した地方で、こんな演説をされたら、支持に回ってしまう。

■2010/01/05 (火) 成人式式辞

式   辞 

新成人の皆様 本日は誠におめでとうございます。」普通はこのようにご挨拶をするところでありますが、

実感を申し上げれば、今の所、これからの社会はなかなか生きにくい社会になってきそうです。

私たちは「競争することでより良い社会を作ることが出来る」と習ってきました。しかしその考え方は既に破綻しています。

今、日本では貧富の差が拡大しながら貧困率が急上昇しています。

頑張って生産性を高めれば逆に失業者が増えるというありさまです。これは変えなければならないし、変えることができると私は考えています。

私たちには、いつも何かが足りない、でもその正体が分からないという感じがあります。足りないのはお金ではありません。

満足感です。もっとはっきり言えば今の社会では精神的なエネルギーの使い方を間違っているということです。

精神力をひたすら自分を満足させるためだけに使えば、それをやめることが出来なくなります。麻薬中毒患者のように禁断症状が現れて他人から奪う癖までついてしまいます。

いわゆる富裕層の中には金の亡者がたくさん居ます。そのために貧困家庭が増える一方で超高級品の需要は減らないということがおきているわけです。

満足感を得る方向を変えなければなりません。私たちは数限りない人々の働きで今の暮らしがあります。

たくさんの方が苦労して残した文化発明品、建造物、道路などのほか太陽や海、山、川などの働きで今があるわけです。

誰も個人の力では生きていません。私たち人間というのはいつの間にか生まれて生きて死ぬ、この流れの一部に過ぎないのです。

今の社会地獄に落ちた餓鬼たちの様に、人を踏み台にしてひたすら上る競争しているのと同じです。

この競争をやめ、私たちが進んで底辺の苦労を共有するようになれば、競争の勝ち負けに関係なく幸福感と安心感で満たされる社会を作ることが出来ます。

苦労から逃げれば、苦労を他人に押し付け文化が次の世代に引き継がれていきます。

次の社会のために進んで苦労を引き受けましょう。私はそこに人本来の満足感や幸福感そして希望があると信じています。

進んで苦労を引き受ける皆さんに期待します。

平成二十二年一月五日

阿久根市長 竹 原 信 一

  • リコールされない理由は http://b.hatena.ne.jp/entry/www.yomiuri.co.jp/national/news/20100106-OYT1T00125.htm hmmm ↓id:zaikabo様、いったんリコールされて昨年5月末の市長選で再選されているので、今年5月末...

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