ある実験結果のグラフに、明らかに不審な点があるのに、それを放置していたからだ。
教授曰く、
「おかしい所があるのにそれを不思議に思わないようでは、研究はできない。お前は研究に向いていない。」
全くその通りだ。もちろん疑問を抱かないこと自体は悪いことではない(いちいち全部気にしていたら生きていけない)。
だが、少なくとも研究者には絶対に向いていないだろう。
続けて教授は言った。
研究者に向いてなかった学生が研究の場である大学院に来てしまったのは、果たしてこの学生のせいなのだろうか。
現在、理系の大学生の多くは大学院に進学する。進学するか就職するかは、就職活動が始まる3年生の後半ぐらいまでに決めなければならない。
しかし、それまでに研究をしたことのない学生が、自分が研究に向いているか向いていないかがこの時点でわかるはずがない。
結果として、多くが大学院進学するので、という理由で進学を決めるのも仕方のないことだろう。
そして院試。大学院重点化が進んでいる大学は大学院の定員も多く、ほとんど受験すれば全員通ってしまうような状況である。
研究に向いてない学生も向いている学生も、どちらもいるのはもちろんのことだが、全員通せば研究に向いていない学生まで入ってくるのは当たり前である。
せめて面接でしっかり研究する気があるのか、せめて形の上だけでも確認すればいいものを、筆記試験の点が足りてれば、面接も素通しである。
こんないい加減な試験をやっていて研究に向いていない学生まで通してしまう、大学側の責任はどうなるのだろう。
それでは、いざ進学してみて、やはり向いていないということが分かったら針路変更できるだろうか?それは難しい。日本の企業に新卒以外で就職するのは難しい。
だいたい、学部はもう卒業しているのに、卒業していない新卒予定者より扱いが下というのも理解できないわけだが。
また、修士卒を要求している企業もあるが、研究職ならともかく、その他の職種でどうして修士卒が必要なのか、これまた理解に苦しむ。
そうして、研究に向いていないと分かってしまっても、研究室にい続けるしかないわけだ。
かくして、研究者に向いていない大学院生のために研究室のリソースを浪費し、修了するためだけの修論を書いて修士をもらって出て行き、そして修士の価値は下がる。
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