2009-10-16

FTA韓国EU来年下期発効へ仮調印

FTA韓国EU来年下期発効へ仮調印

FTA

 韓国欧州連合EU)は15日、自由貿易協定FTA)に仮調印した。ベルギーブリュッセルで行われた調印式には、キム・ジョンフン外交通商部通商交渉本部長欧州委員会アシュトン通商担当委員が出席した。仮調印はFTAの内容を確定する段階で、今後は協定文に手を加えないことを意味する。

 双方は今後、協定文をEU加盟27カ国の22言語翻訳し、加盟国全体による正式調印を行う。韓国国会の批准、EUで加盟国代表により構成される理事会の承認を得れば、今回のFTAが暫定発効することになる。

 韓・EUFTAは早ければ来年下期に暫定発効し、関税など貿易障壁が軽減される見通しだ。通商交渉本部の関係者は「韓国国会による批准時期には確信がないが、来年下期に暫定発効させるのが政府目標だ」と語った。

 FTAが正式に発効するためには、EU側で欧州議会による承認も受けなければならない。ただし、正式発効前であっても、暫定発効段階で相互の関税が引き下げまたは撤廃される。

 韓国欧州ワイン関税率15%)、紅茶(40%)に対する関税を即時撤廃し、冷凍豚肉(25%)は10年かけて段階的に関税を撤廃する。韓国コメ市場を開放せず、トウガラシニンニクについては関税をそのまま維持することを決めた。

 EU韓国製の排気量1500cc以下の小型車(10%)、カラーテレビ(14%)に対する関税を5年以内に撤廃する。また、FTA発効後にはシャンパン、コニャック、スコッチウイスキーなど欧州の有名な地名が入った酒、チーズなどを韓国生産できなくなる。

 韓・EUによるFTAは、EU加盟27カ国と同時にFTAを結ぶ効果がある。EU人口5億人を抱える世界最大規模の市場で、韓国にとって中国に次ぐ第2位の貿易相手だ。

 農林水産食品部は韓・EUFTA発効から15年で、韓国での農業生産減少額が2兆3000億ウォン(約1800億円)に上ると予想し、来年初めまでに支援策を立てる方針を明らかにした。

金正薫(キム・ジョンフン)記者

朝鮮日報朝鮮日報日本語

http://www.chosunonline.com/news/20091016000013

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