2009-07-15

別件逮捕の可能性を残していた」児ポ法与野党修正案が廃案になってよかった

表現の自由云々は置いておくとしても、児ポ法の最大の「問題点」は、

「本人の意思にかかわらずに、勝手画像を「送りつけられた」場合に、

 にもかかわらず逮捕される危険性があること」、もっと言えば

「悪意の第三者が、人を陥れる(逮捕させる)目的でもって、犯罪画像サイト勝手投稿したり、

 犯罪写真を荷物に忍ばせる」こと、とされる。

この点を民主党が追求したところ、両党の修正案は

捜査機関に、被疑者の意思で以って取得した、ということを立証させる」という

挙証責任の明確化で手を打った、らしい。

しかし、これって

「後々、挙証責任の立証に詰まって、無罪になる」とは思うが、

別件逮捕の濫用」は防げないのではないか?

つまり、政府に批判的な人物、例えば「裁判員制度に反対な人物」を

疎ましく思っている捜査機関が、

裁判員制度抹殺を目指すブログ」へ児童の犯罪画像を自ら投稿し、

管理がおろそかになった管理人が投稿削除を怠っている間に

犯罪画像を持っていますね」と逮捕する。

この場合、裁判の過程において

「自らの積極意思で犯罪画像を取得したわけではない」ことはカンタンに立証できるから

無罪判決カンタンに取得できそうだが、無罪獲得まで、この人は捜査機関に拘束拘留されてしまう。

例えばこの人が「8月3日東京地裁(第一号裁判員裁判開廷予定)に抗議デモ」を

計画しているような場合、8月2日とかに捜査機関犯罪画像を送りつければ、

8月3日の行動を「阻止」できてしまう。

その意味において、人権侵害問題点は、何も改善されていないと思うのだが、

廃案になって良かった。

  • 喜ぶのはまだ早いかと。 解散の日まだ先で、来週中に成立させる可能性も残ってるし。 それに、民主も基本的に単純所持規制に近づける改正は賛成なんだし。 ただ、別件逮捕とか捜査...

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