2009-04-18

赤木氏や有村氏のエントリおよびそのブコメを読んで

http://news.livedoor.com/article/detail/4109939/

http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20090417/1239925575

自分タバコは吸わないし、タバコの匂いは大嫌いです。「タバコ吸う奴なんてこの世からいなくなればいいのに」とかつては思っていました。

その一方で、自分は幼い娘を持つ親です。しかも、娘はいわゆる知的障害児です。

そんな子を持つ親として、赤木氏の記事に対しては極論だとは思わなかったし不快な気分にもなりませんでした。

実際、公共の場に幼い子供を連れていくと、少なからず「喫煙者を見る嫌煙家」のような目で見られるのですよ。いや、実際迷惑だしね。もう、ほんといたたまれなくなっちゃう。で、こんな肩身の狭い思いをきっとタバコを吸う人もしてるのだろうなって、最近考えるようになりました。

ブコメで「子育て趣味なんかじゃない」って言ってくださっている方が多くいます。ありがたいことですが、私たち夫婦は別に社会のために子供を作ったわけじゃないし、社会のために子育てしてるわけじゃない。むしろ赤木氏が言う「個人が自らの幸福を追求するために子供を産み育てる行為」という感覚に近いです。子育てを通じて家族幸せを享受してる、そんな感じですよ、我が家は。

子供社会全体が受益者なのだから」と言う意見もありますが、これなんかはありがたいどころか、むしろつらいです(悪気があって言ってるわけじゃないことはわかっているので大変申し訳ないのですが)。うちの子はこのまま生きていくと、社会に対しての"収支決算"はまず間違いなく赤字でしょう。税金やら労働力やらで社会貢献できるモノよりも、福祉やら何やらで享受するモノ方が大きくなるのは間違いありません。障害を持つ子の親になって初めてわかったのですが、障害者に対するコストは半端ないです。普通に生きていくだけで健常者の何倍ものヒト・モノ・カネが使われます。うちの子が生きていくことは、それだけ社会の力を削ぐことになるんです。ええ、きっと喫煙対策のコストの方がずっと低いでしょう。

子供社会全体が受益者」論や有村氏が引用した社会コストを論拠とした嫌煙運動などは、つらいんです。それを言われると、うちの子のように社会に益をもたらすことがなさそうな人は、生きてちゃだめなのかなって。でもね、この社会で生かさせてほしいんですよ。たとえそれが親のわがままと言われても。

うちの子は、今でこそ幼いから、いろいろな人たちにかわいがってもらっています。でも、大きくなるにつれ様々な場面で(知的障害者であるがゆえの)辛い目に会うことでしょう。残念ながらみんながお互いを許容しあうようには(少なくともうちの子が成人するまでには)なりそうもありません。理想論かもしれないけど、赤木氏の記事の最後の段落で語られているような考え方をみんなが持てるようになればいいのにと願ってやみません。

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