2009-03-17

好きについて

「ほどほどに好き」なのがさぁ、なんでも上手く行く気がする。やっぱ。

一番好きすぎると、執着ありすぎると、色んなものに縛られてうまく動けないのね。なんつーの。どうしても理想からはなれられない。突き放して客観的になりきれない弱さ。好きすぎるゆえに。っていう。

自分の中で2番手に好き」くらいの、執着心が病的にあるわけじゃないけど、思い返すと心が温かくなる、みたいな「好き」さが、一番いいんだよなんか精神的に。

「好き過ぎる」ってよく言うけど、この「過ぎる」っていうのは、そういう「いい具合の好きさ」を超えてしまった的な意味なんじゃないかと思う。好きにもちょうどいいポイントがあって、そのポイントを「過ぎ」てしまうと、あんまりよくない。いや、よくないっていうのは、主観的に過ぎるけど。精神的にあんまよくない。好き過ぎると、好きゆえにもたらされる幸福より、苦しみの方が勝ってきたりもする(必ずじゃないけど)。「ああ、苦しい、苦しいよ、やめたいよ……え?でも本当にやめられるかって?それは無理だ!だって好きだから!嫌いになるくらいなら苦しさを選ぶ!」って感じになっちゃう、どうしようもない苦しさ。もう受け止めざるを得ない苦しさ。

結婚する相手は、あまり超絶盛り上がった恋で一気に結婚する、とかいうより、そこまで盛り上がった恋でもないけど、平穏にのほほんと続いてきた、みたいな方がいいっていうじゃん。なんかそれも似たようなものを感じるんだよね。好き過ぎる感情は、概して自分も他人をも幸福にしないものなんだよ。きっと。

何がいいたいかっていうと、一番好き過ぎる作品キャラでは、同人活動がしにくいんだよ。一番したいんだけどでもしにくいの。表現し辛い。勝手に色んなものにがんじがらめになっちゃって。もうキャラが神格化されてるから、動かしたいけど「こう動くべきじゃない」的な思想が知らぬ間に自分の中にあったりして自由に動けない。そこそこ好きくらいの作品キャラが一番同人しやすいんだよな。好きだから、描いてても楽しいし、キャラ性がちょっと壊れるくらいに動かす冒険をしてみても、別になんともない。そういうバランスが保てる「好き」なんだよ。

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