私の職場の人が外に出て行ったり,窓越しに何が起きたのかと眺めている.
外には出て行かなくても,「救急車とかが近く通ると不安になるよね」
と言いつつ,そわそわ窓の方を見ていていかにも興味津々といった感じだ.
ちなみに私は「そうなんだ」と言いつつ,我関せずでご飯食べていた.
補足:外に出て行った人と隣人の夫は近所付き合いのある知り合い.
それほど深い仲ではない.亡くなった息子とはあまり面識はない.
外に出て行った人はずっと遠目に経過を見ていたようだ.
それと別に職場の道路を挟んだ向かいの駐車場にも車の陰に隠れるように,
また自転車で走ってきて,気になって仕方ないといった面持ちで様子を見ている人もいた.
しばらくして外から戻ってきた職場の人が,息子が自殺したらしいと言った.
本人曰く,救急車が来ても誰も乗せて運ばず戻っていったことと,
後,警察の車が来たから間違いないと言った.それだけだったら
強盗殺人かもしれないじゃないかと思ったけど言わなかった.
実際は本人の推測どおりだったようだが,そのことはどちらでもいい.
言いたかったのは,皆どうしてこんなにも野次馬根性丸出しになってしまうのかということ.
車の陰から覗いていた人や自転車に乗ってきた人など想像だけれど,たぶん赤の他人だろう.
戻ってきた職場の人が,まだ誰からも確実に自殺であると告げられる前から
もうそうであると決め付けていて,「病気や事故に遭ってまだ亡くなってなければ,
掛けられる声もあるけれど,自殺はなぁ….顔合わせてもかける言葉がない.
合った時に何も知らないように装って接しないといけないから辛いよな」
と言うけれど,だったらどうしてそこまで詳しく知ろうとするのだろう?
消防車も来ていたから火事かもしれないし,そうなら協力もできるから
職場から飛び出していくのは分かるけれど,そうでないと分かって
それでも尚,その場の様子を眺め続けるのは何故だろうか?
ここまでは事実であるからよいとしても,それが落ち着くと
自殺の原因や親夫婦の今後についてなど勝手な推測や憶測が始まる.
「その息子は休日もあまり外に出ず,たまに出ても車で少しの間出て戻ってくるだけで…」
それだけで欝だったんじゃない?となる.それだけで鬱なら休日ひきこもりの私は鬱か.
こういう時って原因らしきこと(車云々)から事実(鬱)を作り出しているように聞こえる.
「(親夫婦も)気の毒にね.何かの兆候に気付いて止めてあげられたら」とか
「親不孝だよね.親より先に死ぬのだけは絶対いけない」とか定石のようなことばかり言う.
そんなに長生きするつもりはないし,42歳ぐらいでまで生きれればいいと思っている
私には頭が痛いが….自分たちだって毎日一緒に住んでる子どもを見ていても,
どうしてそういう言動をするのか分からないって言っているじゃないか.
結局,何か起こってからしかそういうことって言えないのではないかと思う.
交差点で事故が起きてから,それまで何もなかった場所にこれでもかというぐらい
この先,交差点ありの看板が立って,横断用の黄色の旗も設置されているみたいにね.
といって,すべての交差点にもこれらを設置したら,多すぎて逆に効果なさそうだけれど,
話戻して,こういうただの推測や噂話が勝手に広まって本当らしくなってしまう.
割と田舎町で,こういう根も葉もない噂がすぐに伝わりそうな印象がある.
だから,息子の親夫婦は別に何も言っていないのに,町を歩くと
本当は知っていて興味津々なのに知らないふりをして,
何か気を使っているように装っているのに気付いてしまうのではないだろうか?
余程訓練しないと自分の思っているのを態度に出さないなんて出来ないと思う.
自分がその夫婦の立場だったら,しばらく外に出るのも嫌になるだろうな.
私みたいに自分や身内の不幸を他人に知られたり,
あること無いこととやかく言われたくないと思うのは変なのだろうか?
と書いていながら,結局は自分も勝手な推測しているのかもしれないと思えてきた.
ただこんなこと言うのは増田の中だけで,自分の身近にいる人には絶対言わないけれど.
自分みたいに,人が他人に対して無関心になったら他人を思うこともできなくなるだろうか?
自分も「他人が他人に対して関心を示すのはどうしてか?」には関心があるから
全く無関心ではないかもしれないな.他人を思うことが出来るているかはよく分からないが.
最後に.
自分が何かが原因で死んでいたら,覆面救急車やパトカーで来て欲しいと本気で思った.
どうしてあえて周囲の人に何かあったことを感づかせる必要があるだろうか.
葬儀なんてこれ見よがしに大々的にやって欲しくないよな.事故や病気などであれば尚更.
密葬で十分.火葬にして墓に入れてくれれば結構.それすらどちらでもいいかもしれないな.
そういうのがあるほうが抑止力になっていいと思うよ。
書いたのは少し前だけれど,これ↓ http://anond.hatelabo.jp/20090310014422 トラバは一件だけあったな.見落とした.