2007-12-08

地域格差とSIとエンジニアと・・・・

SIの仕事東京にほぼ集中している。

お金必然的に物が集まりやすい東京に集中する。

地方のSIベンダ東京仕事をもらいにいく。

しかし、地方SIは自前で受けられない。理由はスキル不足、人手不足、経験不足、体力不足

結局、お客さんもコストの問題で東京に作るものを地方の会社を使って人件費を減らし、

SIベンダ人件費を下げるのに地方に立地する。東京会社を作るより、地方の人件費出張費を出しても

まだ東京人件費より大分安い。

一例を挙げれば

東京で経験4年のWEBエンジニアが88万。

福岡で経験5年のWEBエンジニア(oracleSilver9i)が58万。

東京の1ルームのマンスリーが15万、出張手当が5万としても10万浮く。

お客さんは地方にはいない。

だって地方の企業はそんなに大きなシステムを作成する必要が無い。

結局、人が集まるのが先か、経済が集中するのが先か。

鶏と卵のようになったが、お互いがお互いを循環しているのだから

東京仕事が集まり、経済が集中するのは当たり前。

ってことは恐らく、今この状況こそが不自然に見えて自然な状態なのだ。

成熟した森なのだ。確かに、不整然としてごちゃごちゃで火事場や泥沼のPJTしか見ないけれども

それこそが雑木林。

ITバブルという陽樹林から、少ない日光で最大の生物を養える陰樹林が現在のIT業界なんだ。

次に訪れるものは、小さな進化ではなく大きな変化だと思う。小手先の流行など、エンドユーザーに対してもなんの感動も与えないし、エンジニア@ITに踊らされはしない。

まずは環境の変化・・・ホワイトカラーエグゼンプションか、海外へのオフショアか。

地方SIベンダで比較的安定しているのは、大手SIの地方分社と取引をしているところ。

FとかCとかNとか。

こういうところは安定している。

エンドユーザーの要件定義は大手SIの本社が行い、サブシステムについて大手SIの地方分社が行う。

そこに更に細かく切り分けた部分を、地方SIベンダが受ける。

ただし、これだと孫受けで良いほう。ひ孫、玄孫、も当たり前。

永遠に自社のオリジナリティを出す機会は無い。まして況や受託など、受けれたとしても採算ベースに乗せるのは難しい。

マネジメント力、コスト管理、、、、地方が受ける受託費用が上がるよりも早く、人件費が上がる。

結局のところ、地方SIが完全自立する可能性は、ほぼない。

大手のように、本社東京、そして地方分社化というのが一番正しいのだろう。

でも、それは本当に地方を盛り上げていくことになるのか。

先は見えない。

  • 自分の仕事のスタンスが変わったからかなんだか知らないけど、ここ数年そんな事もないように思うよ。 地方発の仕事は増えているとおもう。 東京の会社なんだけど地方のベンチャーさ...

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