はてなキーワード: 恍惚とは
あんなに特別なもののように思っていたSEXも、やってみれば(本番じゃないけどね)大したことないっつうか、特別な行為であることには変わりはないんだが以前持っていた妙な気構えがなくなって憑き物が落ちた気分だね、今。
この童貞マインド喪失したら、エロゲのあの冗談臭いねちっこい、それでいて妙に甘ったるく、神秘的でさえある、思わず恍惚となってしまうあのエロシーンで楽しめるのだろうか? 少なくとも楽しみ方は大幅に変わってしまう、あのエロゲ世界との同一化の境地はもう二度と戻って来ないんじゃないかなと思うのだけれど。無意味な妄執を振り払いたいってのはあるけれど、振り払ったら一緒に他の気力まで失ってしまいそうだし。
もう何も書けない。自分がつまらない人間だということをまざまざと思い知らされた。巷で人気のある文章の向こう側に作者を幻視してみると、どいつもこいつも玄人ばかりでまったくいやになる。玄人の超絶技巧と誇大妄想の片鱗をロハで味わえるなんて素晴らしい時代になったものだ。彼らが繰り出す絶妙に神懸かったパンチラの如き言説に、みな一様にいきり立ちボッコスボッコスとブクマするのには思わず恍惚。
そんな現実を直視させられた自分が何をするのかといえば、
「所詮玄人の文章なんて金をだしゃあ買えるんだよ。コンシューマに移植されたエロゲみたいなものに悶悶としながらおそるおそる有り難がって反駁するなんてぇのは馬鹿げてる。自分だったらはなっからそんなものは読まずに堂堂と金を出し、まるで客のようなツラしてさんざッぱら楽しんだ挙句扱き下ろして辱めてやらぁ」などと息巻いて、さらに言うのだ。「より重要なのは素人の呻き呟きだ。こればっかりはいくら金を払っても見られやしない、本来ならば。こっちのほうがずっと価値があるのさ。つくりものじゃない、正真正銘のパンチラたぁこのことだ。神々しいねぇ。しかも黒い、眼福」
しかし、そんなことを豪語したわりに耳目を驚かす素人の文章を見つけると何とも複雑な乙女心をはたらかせてしまう。怨念と憎悪と私的な幸福がわずかに滲んだ詩的な感情に眩暈がする。実に素人くさい、改行のない、言葉の意味の取り違えが多い、ただ刺刺しいだけの野暮ったい文章。熱の籠った暑苦しい文章。ちっともスマートじゃない。ありふれた状況と、ありがちな感情しかのっていない文章。誰にでも書けそうで、だけど誰にも書けない。自分にはとても書けない。
だしぬけに嫌気が差して、あれは玄人の成りすましだということにしてしまう。如何にもじゃないかと自分を納得させようとする。そして、あの泥臭さ、懸命さ、熱量はつくりものなのだ、自分にも学習できるのだと矮小化してしまう。あるいは、あれは天稟に恵まれた人間の作品で、自分には真似できないと卑下し、相手を神格化するのだった。
それで惨めな気分にとらわれて、さようなら。
携帯電話のなめらかさを口にした瞬間とろけそうで怖かった。
俺の兄ちゃんはティッシュを食ってた。
何かこのままじゃ駄目だと思って、俺は走り出した、ドアを突き破った。空まで飛べる。ジェット噴射。
いける、このままいける。誰だって抱ける。わかってくれるかこの気持ち。いける。俺はいける。やれる。
ドアから飛び出してすぐに左に曲がる、階段を下りる、降りる、降りる、下りる、四階分、いや、ここは四階だ、三回で充分だ。あぁ、じゃあここは、ここは一体どこ!!
目の前には目玉焼きが転がっている。なんて酷い有様だ、俺は目を伏せた。なんだかやばいところに着ちゃったみたいだ。
だから、単純に僕は梯子を上がった。目の前に梯子があったから。理由なんて要らない、そうだろ?
アパートから出たらそこは東京都T区なんとかなんとかで、目の前にはラーメン屋。ありふれた光景。俺はそのラーメン屋一度しか使ったことが無い、いや、あそこは中華料理店なのだろうか。
出前を配達している、目の前のアパートにも配達してくれるのだろうか。俺はまだ家から出ることが出来ないから届けて欲しい。俺は安全地帯から一歩も抜け出すことが出来ない臆病者だから中華料理屋の助けが必要だ。そうだろ?
いいか、よーく聞くんだ、そこを左に曲がって、もう一回左に曲がって、高低差5mほど距離にして40mを駆け抜けろ、その先に高低差8.5m距離にして5mの階段がある。そこは駆け抜けなくていい。お前にはまだ危険だ。
そこを上った先がゴールだと思うだろう。そう、ゴール。
大いに結構、大いに結構、昼下がり。会いたいね。出目金がこっちを向いて笑ってる。
俺は知らないだろうけど、お前はいい奴で。チョコレートくんない?と言えばくれる。俺は泣きそうになる。何で俺の為にそこまでしてくれるんだ。
うおおお
ここだけの話、俺はゲイじゃない。それだけは知っておいて貰いたかった。
わかるか、この世界の半分は結構いい感じになれるポテンシャルを持ってる。お前次第だって昔父さんから言われたことを思い出した。
トリケラトプスが好きだった俺の少年時代。でもプテラノドンも捨てがたく、ザクの人形だってTDLの人形だって大事にしてた。
左に曲がるとそこは海だった。とても眺めのいい風景で、風も少し強いが心地良かった。砂には少し貝殻がまじっていた。
隣には女、その隣には白い服をした執事。俺の手にはチョコレート。でも熱いからもう大分溶けている。でもそれでよかった。
俺の物語は終わらない、俺が打ち続ければ止まらない。
あ、いいなこれ。
海の深いとても下の方で、青い青い。泳げ泳げ。君よ泳げ。
それだけだ、世界は君のすることの全て。それだけ君は美しい。灯火のある方へ帰ろう。君は十二分に持っている。君は美しい。天真爛漫にずっと笑っていられる。そしてそれが素敵だ。
俺の物語は終わらない、俺は絶対にやめない。俺はガムと一緒にチョコレートを食べることを絶対にやめない。
無駄だっていわれようと、絶対にやめない。俺のそれは俺の兄ちゃんがするティッシュを食う行為よりは愚かではないはずだ。
排水溝の溝のあたりに俺は今転がってて、拾う奴なんていない。汚いからだ。あと、見た目も悪い。
それに恥ずかしい、俺はもう排水溝の溝のあたりに転がってる人形だから、それ以外になったらどうしていいかわからなくなる。
俺は排水溝の溝のあたりに転がっててそういうものだと思ってる、だから、どうしようもない。
でも雨が降ると、俺はたまに泣く。なんなのだろうと泣く。ここにいることの辛さに泣く。
煙たいバーで本を読んでいたその日、保安官がやってきた。おい、ここの責任者は誰だ。お、俺です。
お前か、最近話題のガンマンは。誰から聞いた。疾風のジェフか?そうだ、奴から聞いた。Shit!俺はそう言い切った。
保安官の一人を俺の自慢のマグナムで打ち抜いた(もちろん眉間だ)俺はふーっと銃口を吹くと猫になっているのを感じた。
この毛やわい。ひげ、長い。我輩は猫。
猫猫。うー可愛い。
そう俺は、何も持っていない。君たちの何千倍も持っていない。何万倍も持たない。何も。持ってるのは借金と醜い姿態だけ。
ここから俺は何かが変わってしまう。化粧水を拭って、セロリのジュースを飲み込む。
神は君たちにも俺にも何も与えなかった。いいか、だから俺はお見通しだ。
君たちは俺が大好きだ。
いいね。わかったね。
赤黄緑青紫橙朱藍紺空
どうしたら勝てるのかとかそんなことしか考えられない。
いつまで立ってもそんなことしか考えられない。
別にもうなんでもいいからいつでも笑いたい。
全てを笑い飛ばしたい。
腹の立つ願望だ。
全てを笑い飛ばしながら且つ情熱的にやってみたい。
どうせもうおかしい。たぶん、俺の嫌いなものは全部おかしい。
たぶん、それで問題が無いと思う。どうでもいいことだ。
何したってもう大体笑えることになる。せめて。
せめて羽を持たない鳥がそれでも笑えるようにしてやりたい。そんな気持ち
眼もなにもかも閉じて
目の前のことは全てどうでもいいことだから。
きっと、ここから見える風景なら、どこへでも手を伸ばせばすぐ飛んでいける。
例えば、僕は、勉強もできないし、スポーツも出来ないし、女の子ともうまく話せない。それどころか友だちだってほとんどいない。だから仮に僕はのび太と名乗ろう。こんな僕にはぴったりの名前じゃないか。そうだろ?
この屋上で風に吹かれながら、風景を眺めながら、やっぱり、すぐ飛んでいけるなんてことはないんだって気付いた。冷静になればそんなの当たり前だけど。
そんな無力感を抱きながら、僕はそこでズボンを下ろし、自慰にふける。
校庭で遊んでる奴らを見下ろしながら、高揚してるんだ。
お前らなんかここから見るとゴミに見える、なんて毒づきながらホントは羨ましいななんて思ったりしながら。そうしては握り締めたその手を激しく動かし、奴らにぶっかけようとした。けれども、のび太から発射されたものは、屋上の手すりの先を飛び越えただけで、そのまま屋上の床にこぼれ落ちた。
のび太はその残骸を見つめると、また遠くに目線をやった。目線の先には大きな海が広がっていた。振り返ると、高い山がそびえ立っていた。
のび太は、この空を飛んでその先に行ってみたいと思った。
今の自分の知らない世界はどんな風になっているのだろう。今の自分じゃない、新しい自分になれるんじゃないか?
空を自由に飛びたいな。
初めてそれを目撃した時も、特別な驚きもなかったし、それほど嫌悪感もなかった。ああ、こんなところでもする人がいるんだな、という目の前の事実だけをそのまま言葉にしたような感想だけだった。
何故そういうふうに思ったのかと問われても、それは綾波レイが、そういう種類の人間だというそれだけのことだ。
ただ、この自分のテリトリーさえ犯されなければ、それだけで良かった。
綾波はいつも昼休みが始まるとすぐここに駆け上がった。立入禁止の屋上に続く扉を開けると、心地よい風が蒼い髪を揺らした。彼女はそのまま扉の隣にある梯子を使って、さらに上に登った。屋上の出入り口のために作られた、屋上のさらに、でっぱりの小部屋の小さな屋上。それが少女の居場所だった。
1畳ほどしかないそのスペースで横になって空を見上げると心が落ち着いてくるのだった。
あの日もそうやって空の雲の形に思いを馳せていた。突然、開くはずがない扉が開く音がした。
彼女は反射的に息を潜めながら、屋上を覗き込んだ。教師が私を探しに来たのか? 自分のテリトリーが失われてしまうのではないか、という不安で胸が張り裂けそうになった。しかし、そこにいたのは、少年だった。
少年は落ち着きなく辺りを見渡しながら、そこに座り込んで弁当を広げた。彼女はようやくホッとしてまた空を見上げた。自分の場所を侵すようなことはない、と思った。
しばらくして、また少年に目をやると、彼は立ち上がり、手すりに身を寄せながらまた落ち着かないような感じで辺りを視線を泳がせていた。
少女の胸は再び高鳴ったが、それはほんの一瞬の事で、少年が激しく手元を動かし始めた頃には、自然と口元に緩み、微笑んでしまった。彼女はその少年の後ろ姿をずっと見つめていた。少年は「あ、あ」と、僅かに声を上げると、お尻の両端がキュっとくぼむと今度は「ん……」と息を吐き出した。少年は手を動かすのをやめると、自分の足元をしばらく見つめたあと、腰まで落としたズボンのポケットの中のティッシュを不器用に探し回ったが、持っていなかったのかそれを諦め、尻を丸出しにしたまま弁当の置いてあるところまで戻り、それを包んでいたナプキンをはずすと、自分の股間をそれで拭いた。
それから綾波は、ここから見上げる空の風景を見るのと同じ心情で、少年のオナニーを眺めるようになった。少年はほぼ毎日やってきて、ほぼ毎日ズボンを下ろした。彼女もほぼ毎日、それを見ながら時に自分も自慰の真似事をしようとしたが、すぐにバカバカしくなってやめた。けれどもそれとは少し違う恍惚感を感じていた。
少年は大抵は立ったまま下を眺めながら、それをやるのが主だったが、時には横になったままだったり、座ったままだったり、あるいは、食事をしながらだったりもした。
そんな中、彼女が少し不満だったのは、彼の後ろ姿しか見ることが出来なかったことだ。別に彼の正面を、具体的に言えば性器自体を見たいという興味ではない。けれど、何か中途半端に秘密を握っているような、不安定な感じがして嫌だった。すべてを見ておきたい。そんな良く解らない勝手な想いが日を追うごとに募ってきていた。
その日ものび太はいつものように食事を摂ると、そのままぐったりと寝転がった。そしてそのまま空を見上げると、今まで感じたことのない感じがした。今までは周りの風景や、下に映る光景しか見ていなかったが、真上に広がる空を落ち着いて見上げたことはなかった。
仰向けのまま彼はズボンを下げ始めた。
綾波は久しぶりに胸の高鳴りを感じた。今までにない体勢で、少年のすべてが見えるアングルだった。初めての彼のその姿を見たときと同じ微笑みを浮かべた。
のび太は膝までズボンを下ろし、それを握り締めるとその手を動かし始めたが、少し物足りない感じがした。すると彼は何かを思いつき、ズボンを完全に脱ぐと、服も脱ぎ全裸になった。全裸になって一度、大の字に寝るとかつてない高揚感に包まれた。そして完全に勃起したものを激しく動かした。
綾波レイは思わず身を乗り出した。
その時。
のび太はその時、何があったかすぐに理解することが出来なかった。
彼女は自分の衝動を抑えることが出来なかったことを、すぐに激しく後悔した。
綾波は観念して、その場に立ち上がった。
のび太は呆然とその光景を見つめていた。金縛りにあったように全裸のまま動くことは出来なかった。今は自分が全裸であることに気を回せるほど冷静ではなかった。見上げた先のスカートが風に舞ったが、いつもなら、その奥を食い入るように凝視するはずの彼が、そこには見向きもせず、彼女の瞳だけしか目に入らなかった。視線をはずすと何か重大な何かが起きてしまうような気がしたのだ。
程なくして、綾波のほうから視線をはずした。すると、のび太を襲っていた金縛りも解けた。のび太は急に自分の今の姿が恥ずかしくなり慌てて手で隠した。
「どうするの?」
「え?」
「続ける? 服着る?」
というと、彼の服を手にした。
「あ、わ、ふ、フク、着る」
「そう」
彼女は少し落胆した感じがしたが、それを表情に出すことなく、そっと、服を手渡した。
のび太は慌てて服を身に着けた。綾波はその風景を見ながらまた少し微笑んだ。
「あ、あの、見て、見てたの?」
「ええ、ずっと」
「ず、ずっと? え! ずっと?」
「そう、ずっと」
彼女は悪戯っぽく口元を緩めた。
「な、なんで?」
「なんで? 貴方が急にここに来て、勝手にやってたからじゃない。私は前からここにいたのよ」
「じゃ、じゃあ、なにか……」
「なにか? 何か言えば良かったの? 私はどうすれば良かったの?」
彼女にそう問われて、のび太は返答に困った。確かにどう対処されれば良かったろう? そんな良い方法なんてないんだろう。のび太はしばらく考えた後、はっきりとした答えの出ないまま口を開いた。
「……笑ってくれれば」
「え?」
「笑えばいい……、と思うよ」