肩を軽く叩き、「君、邪魔」
増田がそう言うと、ベビーカーの父親は両耳からそれぞれ500mLの鮮血を吹き出して飛び上がり、床に崩れ落ちて動かなくなった
呆然と立ち尽くす母親が搾り出すように呟く
「せがれ…」
やっと口にした言葉は、変わり果てた息子を、しかし生まれて40年間で初めてベビーカーを降りた息子を、どこか慈しむような響きが感じられた
Permalink | 記事への反応(1) | 00:18
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笑った