欲求不満のゴキブリ共が
脚を出して誘い始める
ムカデ、蜘蛛、虫達の饗宴が
大学という名の幹の元、始まり始まり
乱れてなんぼ
操ってなんぼ
夏なので
汗でぬるつかせながら
虫達は深みに嵌りながら、卵を産む
短い人生の中で、決して働きバチになることはせず
高い高い林の上の方を見て、蛾の鱗粉を蝶のそれと思い込んでいる
夕方には誘蛾灯が咲く
まるで妖しく惹き付ける、月の明かりのように
衰えて、死ぬまでお互いを誘惑し合うのだ
矮小な虫の戯れ、虫達の遊び
幽幻で有限な
小さな小さな世界の中で、息絶えるまで
互いの鼓動を重ね合わせる
息絶えるまで、芯を解れさせる
甘い甘い饗宴は、まだ夜の終わりを知らない
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