雨風が強い日に外を歩くのは避けたい。体が冷えるし、風の強い力に逆らって傘の角度を必死に調整している自分の姿を思い出すと、なんとも馬鹿馬鹿しいと感じてしまう。自然の前にあまりに無力な自分の存在、みたいな思い。
でもそんな日に家の中から感じ取れる、外の荒れた天気の気配が好きだ。遠くから移動するように押し寄せる風の音。近くの建物に当たり、シャッターを揺らす。ところ構わず跳ね飛び散る雨の音。誰もいない町を、雨風だけが通り過ぎていく。
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