ウクライナの街の様子を見て、泣いてる市民の人を見て、なんだか急にとても怖くなった。
戦争してるんだなって、本当にそう思った。
怖くなって、私は夜、一人でベッドの中でちょっと泣いた。
怖くて、恐ろしくて、悲しくて。
気がつけば眠っていて、起きるともう朝だった。
いつものように朝食を食べて、それでも昨夜のことはよく覚えていた。
だいぶ薄味になっていたけれど。
でもこれが1年、2年と時が経てば、きっと私は私が泣いた時の気持ちを忘れてしまう。
あのとき泣いた私を忘れた私は私じゃない。そんな気がして、
なんだかそれがとても恐ろしくて、とてもとても怖くて嫌だった。
私は戦争の映像を見て泣いたけど、でも私はそのときに思った細かいことをきっと忘れる。
きっと私も、ひっそりと死んでしまっているのだ。
こわい。