2022-04-10

こわい

ウクライナの街の様子を見て、泣いてる市民の人を見て、なんだか急にとても怖くなった。

戦争してるんだなって、本当にそう思った。

怖くなって、私は夜、一人でベッドの中でちょっと泣いた。

怖くて、恐ろしくて、悲しくて。

気がつけば眠っていて、起きるともう朝だった。

いつものように朝食を食べて、それでも昨夜のことはよく覚えていた。

だいぶ薄味になっていたけれど。

でもこれが1年、2年と時が経てば、きっと私は私が泣いた時の気持ちを忘れてしまう。

あのとき泣いた私を忘れた私は私じゃない。そんな気がして、

なんだかそれがとても恐ろしくて、とてもとても怖くて嫌だった。

私は戦争映像を見て泣いたけど、でも私はそのときに思った細かいことをきっと忘れる。

言葉に出来ない、胸に迫った感覚をきっと忘れる。

きっと私も、ひっそりと死んでしまっているのだ。

こわい。

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