おれはすぐに腹を壊す。さっきもトイレに駆け込んだところだ。ところで、おれは「腹を壊す」という表現が好きだ。腹を壊すのは嫌いだが。壊れる、という言葉の響きには、直る、という回復の予感もあるし、もしかして壊れたままになるかもしれない、五分五分のスリルのようなものがある。生と死の間の揺らぎ、浮かぶか沈むか分からない水中で翻弄される戸惑いが、腹を壊すという言葉にはある。いやないかもしれない。
Permalink | 記事への反応(1) | 22:51
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お腹もいいよね。 腹をどう読んでも、なか、とは読めないのに。おをつけるとたちまち、おなか。 こういう日本語ってそうそうない。