そうだね。パンティーくらいは当然被らないと。
とりあえず、そう言った。
きみの「パンティーくらい、被っておくべきだよね」という言葉に対する、ぼくの返答だった。
オーケー。実のところ、まったく被る気が起きていないんだ。すまない。
もちろん、ウィンドウショッピングはしてみたんだぜ。
何度か穿いたり脱いだりもした。
しかも行き交う人たちを観察までしたんだよ(相手には不自由しなかったからね)。
それで、もうたくさんだった。
食べてもいないのに、胃もたれするような気分。げぇ。
なんでかな。考えてみたけど、楽しめているきみにうまく伝える自信がない。
ともかく、ぼくはもう充分だ。ありがとう。
きみは不思議に思うかもしれないけど、眺めているだけで満足なんだ。
でも、わかってほしい。
そういう人間も、いるんだぜ。