■一重

生まれてからずっと目が一重だったが、自分の目の形に合ったビューラーでまつ毛がっつりあげたら

二重になることが判明した。

不器用すぎてアイプチやメザイクもダメだった。仕上がりが非常に汚く、外出先で崩れると修復できない。

しかし一重というのは相当にコンプレックスであり、自信がなく

化粧でカバーするにもまた実際に雑誌に載っているような化粧は一重には真似できないのであった。

二重になるといっても末広二重で、幅もそんなに太くない。

でもこの目の上に線があるというだけで私のコンプレックスは解消した。

私は二重になりたかったのではなく、ただまわりと同じになりたかっただけなんだと思う。

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